千代の湯は、湯畑近くにある小さな共同浴場です。
共同浴場というと、敷居が高く感じる方もいるかと思いますが、草津温泉を満喫して帰るには、やはり共同浴場も気になりますよね。
この記事では、共同浴場の心得を踏まえた上で、千代の湯がどんな湯なのか、私が入浴した感想をもとに、詳しく紹介していきたいと思います。
▶他の共同浴場情報はこちら

▶千代の湯前の水って飲めるの?

▶時間湯については、こちら

共同浴場の心得
共同浴場とは、主に草津町の住民のために開放された温浴施設を指します。
入浴は無料ですが、町民がみずから大切に管理・利用しているものなので、お互いが気持ちよく使えるようマナーを守るのが必須です。
この、「浴場を借りるにあたり、マナーを守り、感謝の気持ちを持って入浴する態度」のことを「もらい湯」の精神と呼び、草津では古くからこれを重視し、逆にこの「もらい湯」の精神があるからこそ、住民は観光客を快く受け入れてきました。
具体的には、
✓ できるだけ少人数で入る(共同浴場は洗い場・浴槽が狭い場合が多い)
✓ 利用は、住民の方に配慮し、11:00~15:00を目安に入る(白旗・千代・地蔵はその限りではない) ✓ しっかりかけ湯して、身体を清めてから入浴する ✓ 使った桶などはきちんと元の場所に戻す ✓ タオル(持参)は湯船に入れない ✓ 風呂からあがる前にタオル(持参)で身体をよく拭き、脱衣所を濡らさない |
を守れば良いでしょう。
なお、千代の湯は、5:00~23:00まで一般開放された共同浴場なので、11:00~15:00に縛られる必要はありません。
時間には余裕をもって入浴できるかと思います。
千代の湯の外観・中の様子
千代の湯は、湯畑から1分ほど歩いた旅館の並ぶ通り沿いにあります。
湯畑が観光客で賑わっているのに対し、一本道を入っただけで静かな雰囲気になります。
その通り沿いにあるのが千代の湯。
入って右手が男湯、左が女湯になっています。
女湯に入ります。
左右から撮った脱衣所です。部屋が狭いので近くから撮影しています。
こちらが浴室。
浴室に入って右上に貴重品をぶら下げることのできるフックがあります。貴重品は持ち歩かないほうが良いのですが、もし持ってきてしまった場合はここに引っ掛けておきましょう。
写真を見て分かる通り、かなり狭く、一般開放された共同浴場でありながら、普通に利用できるのは1~2名、3名入るともう窮屈かな…という造りになっています。
源泉は湯畑で、お湯の温度は地蔵の湯とだいたい同じ程度かと思いますが、たまに、やけにぬるい日もあったり。(その辺りは運かも…)
それでも千代の湯の良いなと思うところは、浴槽の深さ。
身長162cmの私が浴槽に入ると、顎が水面につく程度にたっぷり肩まで浸かることが出来て、とても気持ちが良いです。
なので、一人で入れるタイミングを狙っていくと、最高に気持ちの良い温泉を味わえるかと思います。
昼に入ったことがないのでなんとも言えませんが、朝入ったときも夜18時以降入ったときも私一人でした。
草津の住民の方はあまり入らない浴場だと思うので、チャンスはあるかと思います。
時間湯について(2020年4月より、無料)
千代の湯では、「時間湯」が体験できます。
時間湯とは、
「湯もみ(湯の温度を下げる)」
↓
「かけ湯(脳貧血やのぼせの予防、湯に入ったときに毛穴を開き、温入浴効果を高める)」
↓
「3分間入浴(繰り返す)」
の流れで行う草津温泉の伝統的な入浴方法で、伝統的には、1回の時間湯は、最低30~40分程度。
時間湯には、眼病、皮膚病、腰痛、関節痛、冷え症、リウマチ、神経痛、糖尿病、病後の保養など様々な効果があり、精神病に効いたという例もあるそうです。
もともとは「湯長」と呼ばれる、時間湯の司令塔の指示の下、上記の流れの時間湯を、有料にて行ってきましたが、2020年4月より、「湯長」を廃止。無料にて、誰でも自由に時間湯を体験することができるようになりました。

「千代の湯」まとめ
住所、地図
住所:〒377-1711 群馬県吾妻郡草津町草津367−4
駐車場情報
<無料>天狗山第三駐車場(100台、徒歩15分)
<有料>湯畑観光駐車場(180台、徒歩6分)
<有料>西の河原公園駐車場(徒歩8分)
泉質
源泉:湯畑源泉
PH値:PH2.08
泉温:52.7℃
酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉
感想
おすすめ度 | ★★★☆☆(3:一人湯を楽しみましょう) |
熱さ | ★★☆☆☆(2:ややぬるい~ちょうどよいくらい) |
湯船の深さ | 深め:肩まですっぽり(身長:162cm) |
収容人数 | 快適:1~2人
MAX:3人程度 |
ひと言 | 狭いですが比較的空いていることが多いので、ぜいたくな一人湯を狙いたい浴場です。肩まで浸かって疲れを癒やしましょう。 |
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